医療福祉業界ピックアップニュース
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文書作成日:2019/11/07
令和2年度診療報酬改定 基本方針の検討開始

 令和2年度の診療報酬改定に向け、厚生労働省の社会保険審議会 医療保険部会で議論が始まりました。まずは「基本方針」を策定するために、厚生労働省から次の方向性が提示されています。


【改定に当たっての基本認識】

@ 健康寿命の延伸、人生100年時代に向けた「全世代型社会保障」の実現
  1. 健康寿命の延伸、人生100年時代に向けた「全世代型社会保障」の実現
  2. 社会保障制度の持続可能性の確保
  3. 「経済財政運営と改革の基本方針2019」や「成長戦略実行計画・成長戦略フォローアップ・令和元年度革新的事業活動に関する実行計画」等への対応
A 医師等の働き方改革の推進
  1. 医療従事者の業務負担の軽減と、働き方改革の推進
  2. 業務の効率化に資するICT等の活用
  3. 医療資源の効率的な配分と適切な医業経営の確保
B 患者・国民に身近な医療の実現
  1. 患者にとって身近でわかりやすい医療の実現
  2. かかりつけ医機能の充実、患者への情報提供や相談・支援の充実
  3. 市民、医療提供者、行政、民間企業それぞれが担う役割の実現


【改定の基本的視点と具体的方向性】

@ 医療従事者の負担を軽減し、医師等の働き方改革を推進する視点
  1. 医療機関内における適切なマネジメントやタスク・シフティングの推進、人員配置の合理化、チーム医療の推進、書類作成・研修要件の合理化等を通じた労務管理・労働環境改善のマネジメントの実践の評価
  2. 柔軟な働き方や業務の効率化に資するICT等の活用の推進
A 患者・国民にとって身近であるとともに、安心・安全で質の高い医療を実現する視点
  1. かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師・薬局の機能の評価
  2. 患者にとって必要な情報提供、相談支援の評価
  3. アウトカムに着目した評価の推進
  4. 質の高いがん医療の評価
  5. 小児医療、周産期医療、救急医療の充実
  6. 妊産婦が納得して医療を受けられる体制の構築
  7. 精神疾患や障害を抱える方などに対する施策・サービスとの連携
  8. 口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した歯科医療の推進
  9. 薬局の地域におけるかかりつけ機能に応じた適切な評価、対物業務から対人業務への転換の推進
  10. 医療の質に係るエビデンスを踏まえた遠隔診療の評価
  11. ICT等を活用した地域における情報共有・連携の推進
B 医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進に関する視点
  1. 地域によって異なる状況を踏まえた病床機能の分化・連携の推進、入院医療の評価
  2. 外来医療の機能分化・強化
  3. 質の高い在宅医療・訪問看護の確保
  4. 医療機関、薬局、訪問看護ステーション間の連携の推進
  5. 地域包括ケアシステムの推進のための取組
C 効率化・適正化を通じて、制度の安定性・持続可能性を高める視点
  1. 後発医薬品の使用促進
  2. 残薬や重複投薬、薬剤耐性(AMR)、ポリファーマシーへの対応や長期処方時の適正使用等、医薬品の効率的かつ安全で有効な使用の推進
  3. 費用対効果評価
  4. 医薬品、医療機器、検査等について、市場実勢価格を踏まえた適正な評価


 令和2年度診療報酬改定の基本方針は今年12月に策定され、その後、年内に改定率が決定されます。今後の議論にもご注目ください。


厚生労働省「第119回社会保障審議会医療保険部会


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